投資を始めるとき、多くの人がこの疑問を持ちます。
インデックス投資は長期的に見ると、年5〜9%程度のリターンが期待できると言われています。しかし、実際にどのように資産が増えていくのか、リアルな運用実績を公開している記事は意外と少ないものです。
そこで今回は、2022年5月からインデックス投資を始めた Aさんの実際の運用実績 を紹介します。
この記事では、投資開始から約2年半の資産推移を、実際の運用データをもとに解説します。
2022年5月からインデックス投資を開始したAさん
夫婦共働きで、保育園に通うお子さんが2人いるAさんは、2022年5月から、毎月5万円のインデックス投資を開始することにました。
当時は現在の新NISA制度はまだなく、
旧つみたてNISA
一般NISA
の2種類しかありませんでした。
旧つみたてNISAの年間投資枠は40万円で、月額にすると 33,333円 まで積立が可能でした。
そこでAさんは
33,333円 → 旧つみたてNISA
16,667円 → 特定口座
という形で、毎月合計5万円の積立投資を行うことにしました。
投資したインデックスファンド
Aさんが購入した投資信託は、
です。
これは
アメリカの代表的な株価指数「S&P500」
に連動するインデックスファンドです。
S&P500は
・アメリカの主要企業500社
・長期的に成長してきた株式指数
として知られており、長期投資では非常に人気のある投資対象です。
手間をかけない投資スタイル
Aさんは
「できるだけ面倒なことをしたくない」という考えでした。
そこで、
・SBI証券で口座開設
・クレジットカード積立
・自動積立設定
を行い、一度設定すれば基本的に何もしなくてよい投資スタイルにしました。
証券口座への入金もクレジットカードで行うことで、振込の手間も省いています。
運用開始4か月後(2022年9月11日)

運用開始から4か月後の状況です。
投資額:約250,000円
評価額:273,643円
評価損益:+23,529円
評価損益率:+9.40%
画像の下の棒グラフは、水色の塗りつぶしている部分が取得金額、すなわち実際に投資信託を購入した額、青の折れ線グラフが、現在の評価額ということです。
わずか4か月で9%もプラスになっている!とびっくりしないでください。これは短期的な結果であり、投資ではマイナスにもなることもあります。マイナスになったのが運用を始めて7か月後です。
運用開始7か月後(2022年12月24日)

7か月後の運用状況です。
・運用資金:430,000円
・資産残高:408,108円
・評価損益:−22,008円
・評価損益率:−5.11%
430,000円のお金がこの時点では、約22,000円のマイナスということです。
インデックス投資でも大きく下がることがある
インデックス投資は、長期的に保有すれば、毎年5~9%の利回りが見込めますが、一時的なマイナスはあります。インデックス投資は一時的に30~40%のマイナスになる可能性があります。
私自身は2006年12月からiDeCoでインデックス投資をしていましたが、2008年のリーマンショックでは
資産がマイナス40%
となりました。運用資金の約100万円は、60万円程度まで減ってしまいました。それでも、私は年金はいま必要なお金ではないし、もともと60歳まで解約できないものだし、と思ってそのまま同じものを積み立て続けた結果、長期的には資産は回復しました。インデックス投資も投資である以上、マイナスになることもあるということ、短期の上昇や下落に動揺しないことが重要です。
運用開始1年後(2023年5月9日)

運用開始から1年後の状況です。
運用資金:約770,000円
評価額:800,065円
評価損益:+29,929円
評価損益率:+3.88%
この直前の2023年4月に、Aさんは運用額を増やすことにし、約25万円を追加で投資しました。
また2023年5月にはさらに100万円の追加資金を投入しました。
追加した資金は、現在では、①ボーナス設定を使ってつみたて投資枠で買う、あるいは ②成長投資枠で買う、という選択肢があります。どちらもNISAの枠内で買えるので、運用益や売却益は非課税です。
上記の画像で、赤字で「待機資金 1,160,000円」となっているのが、4月と5月に入れた資金です。
運用開始1年半後(2023年11月28日)

2023年11月28日の運用状況がこちら。
・運用資金:約2,230,000円
・評価額:2,589,531円
・評価損益:+359,115円
・評価損益率:+16.10%
運用開始1年11か月後(2024年3月28日)

運用資金:約2,450,000円
評価額:3,251,132円
評価損益:+800,712円
評価損益率:+32.67%
ちなみに、2024年から制度が大幅に改良された新NISA制度がスタートし、毎月の積立上限額が10万円に増えました。
Aさんもこのタイミングで積立額を月10万円に増やしています。
運用開始2年3か月後(2024年8月24日)

・運用資金:約2,900,000円
・評価額:3,821,510円
・評価損益:+920,874円
・評価損益率:+31.74%
ここで、上の画像のグラフに注目していただきたいのですが、水色の塗りつぶしのグラフは、取得額すなわち、実際に投資信託の購入にあてた額を表し、青色の折れ線グラフは、評価額を示しています。2022年5月に運用を始めたころは、水色のグラフと青色のグラフはほとんど変わりませんでしたが、2023年後半あたりから、青色のグラフが伸びてきて、水色のグラフとの差がどんどん開いていっている、つまり、評価益が膨らんできているのが分かると思います。
運用開始2年6か月後(2024年11月2日)

約2年半後の運用状況です。
・運用資金:約3,100,000円
・評価額:4,286,018円
・評価損益:+1,184,988円
・評価損益率:+38.21%
ここでも注目してもらいたいのが、画像のグラフです。水色の塗りつぶしグラフ(投入資金の額)と、青色の折れ線グラフ(実際の投資信託の評価額)の差は、さらに広がっています。
2024年はたまたまアメリカ市場が好調だった
ここまで、AさんがSBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンドでつみたて投資を2年半の間行ってきた状況を見てきましたが、2024年はアメリカ株式が非常に好調でした。
約2年半の運用で評価益38%
という結果は、年率にすると
約15%の利回り
という非常に高いリターンになります。
しかし、インデックス投資で想定される平均利回りは、
年間5~9%程度です。
そのため、2024年のような好調な運用が常に続くわけではないということは認識していただきたいです。
次の記事:その後の運用実績
2024年11月以降、Aさんの資産は、
大きな下落
急速な回復
を経験することになります。
その後のリアルな運用実績は、次の記事で紹介しています。
→女性の経済的自立と資産運用⑷ 【インデックス投資の運用実績②】2025年の暴落でー169万円→その後の資産推移
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